三河湾・伊勢湾で釣れる"幻の魚"!?
- 2021/03/14
突然ですが、ある研究結果によると三河湾には約135~190種類、
伊勢湾には約140種ほどの漁獲対象種が生息していることはご存知でしたか?
今回は、そんな100種以上生息している海域の中でも
特にめずらしい魚種、生態や特徴などについてご紹介します。
今回ご紹介する珍しい魚の種類は以下です。
- 【三河湾】
- ・トラワガ
- ・メヒカリ
- 【伊勢湾】
- ・マハタ
- ・クエ
- ・ホウボウ
読んだ後には思わず他の人に話したくなるような情報も書いてあるので、
ぜひ最後までご覧ください。
【三河湾】
まずは三河湾で釣れる魚を紹介します。
三河湾釣れる主な魚は以下のものがあります。
- ・ハゼ
- ・サヨリ
- ・シーバス
- ・キス
- ・マゴチ etc...
様々な種類の魚が獲れますが、
その中でも珍しい魚種はこちらです。
●トラワガ(タケノコメバル)
スズキ目メバル科メバル目の魚。
漢字では筍目張と書きます。
名前の由来は、「筍の美味しくなる季節に美味しい」とされており、
旬は秋~春となっています。
漁獲量自体は少ないが個体のサイズは大きくなります。
地方によっていはいろいろな呼び方があり、流通自体は珍しくありません。
昼間は主に岩場に生息しており、夜になると徐々に浮上してきます。
初心者の方は胴付き釣りがおすすめですが、
外してすぐに潜られないように気をつけましょう。
●メヒカリ(アオメエソ)
ヒメ目アオメエソ目アオメエソ属の魚。
1990年頃まで雑魚の類でしたが、
徐々に人気が出てきたことから区別されるようになりました。
元々、雑魚として扱われていた魚ということもあり体長は10~15cmほどと小さく、
主に網引き漁で漁獲されています。
身は脂が乗っており、新鮮なものは刺し身や寿司のネタになります。
また、骨が小さいことから唐揚げにすると骨がついたままでも食すことが可能です。
【伊勢湾編】
伊勢湾で釣れる主な魚は以下です。
- ・チヌ
- ・シーバス
- ・カサゴ
- ・ウナギ
- ・アナゴ etc...
伊勢湾は年間を通じて釣りを楽しむ事ができますが、
時期によってはとても珍しい魚が釣れることもあります。
中でも珍しい魚の特徴や旬の時期を紹介しています。
●マハタ
スズキ目ハタ科マハタ属に属する魚。
漁獲量が少なく、天然物は"幻の高級魚"と称されます。
漢字では真羽太、真旗、藻魚と書かれ、
名前の由来は体に班(はん)模様、つまり斑(まだら)の模様があることから名付けられ、
またその模様が旗のように見えたことから命名されました。
体の班模様は大きくなるにつれて消えていき、次第には真っ黒になります。
体長は50~60センチほどの個体が多いですが、日本記録では186センチ・120キロなんて大きさの記録が残っています。
旬は春から夏とされていますが、年間を通して味の落ちない魚です。
稚魚、幼魚期には浅瀬にいますが大きくなると深場に移動し、
成魚の生息している水深は50~200mと割と深めなので
沖に出て生き餌を使ったり、メタルジグを使った釣法がおすすめです
●クエ
スズキ目ハタ科マハタ属に属する魚。マハタの親戚ですね。
漢字では九絵、垢穢と書かれ、延喜5年(905年)頃からの呼び名は変わっていません。
「九の絵」と書いて"クエ"と読むのは一説によると、若魚の時に体に不規則な班があり、
生涯において9回模様が変化することから「九絵」と呼ばれました。
天然物は少なく、市場に出ているものはほとんどが養殖物です。
養殖物はキロ当たり3000円ほどに対し、
天然物はキロ当たり1万円前後と約3倍の値段がつくこともあります。
生息域は~50mと比較的浅瀬に生息しています。
クエは大型の魚類に該当するため、釣具や仕掛けの頑丈さに気をつけて釣具の準備をしましょう。
●ホウボウ
スズキ目ホウボウ科ホウボウ目に属する魚。
漢字では竹麦魚、保宇保宇と書きます。
名前の由来は「這う魚」が「ホウボウ」に転訛した説や、鳴き声が「ほうぼう」と聞こえるため言われています。
江戸時代には「君の魚」と呼ばれ、
身分が上のものしか食べられない高級魚として扱われていました。
近年では漁獲量が多くなり、スーパー等でも手に入りやすくなっています。
生息域としては25~615mと広いく、砂泥地にいることが多いです。
多くの場合は海底にいますが、動き出せば海面近くまで上がってくるので、ルアー釣りでも十分に狙えます。
(海底までエサ・ルアーを下ろす必要があるので、オモリが必須となります。)
まとめ
今回は三河湾、伊勢湾で釣れる珍しい魚種について紹介してきました。
今回の内容をまとめます。
- ・三河湾ではトラワガ、メヒカリが珍しい
- ・伊勢湾ではマハタ、クエ、ホウボウが珍しい
- ・珍しい魚=美味しい魚であることが多い
釣りをするにあたって定番のお魚を狙うのも十分楽しいですが、
趣向を変えて、100種以上の中から特に珍しい魚種を狙ってエサ・仕掛け等にこだわって見るのも一つの楽しみ方です。
特にこれからのシーズンですとマハタが旬になってきますので、
次回、釣りに行く際は狙ってみてはいかがでしょうか?
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